引っ越し業者 家財道具

荷物を選別しないと何も始まらない

引っ越し荷物の整理から発送までの手順をまとめると、だいたい次のようになる。

�@荷物の選別(→家財道具を持っていくもの、持っていかないもの、処分するものに分ける)

�A持っていく荷物の選別(→船便、航空便、航空別送荷物、船舶荷物、携帯荷物など輸送手段の別で分ける)

�B引っ越し業者の手配(一会社関係で付き合いのある業者があればそこに依頼。なければ海外引っ越しに実績のある大手業者が無難)

�C引っ越し費用の見積もり(→複数の業者に見積もりにきてもらう)

�D梱包資材の手配(→業者から購入する)

�E荷造りの開始(→できるものから荷造りを始める)

�F荷物内容明細書の作成(一通関用のパッキング・リストを作る)

�G荷物の発送(→引き取り日などを業者と打ち合わせておく)

このなかで特に重要になるのが�@ヽ�Aの荷物の選別である。海外への引っ越しは国内の引っ越し以上に業者任せになりがちだが、荷物の選別だけは荷主の責任できちんとやらないとダメ。これが決まらないと引っ越し作業は前に一歩も進めない。

家財道具を3つに分ける

現地の情報などを十分に考慮の上、家財道具を持っていくもの、持っていかないもの、処分するものに分ける。

現在使用中の衣類や食器などの日用品はそのままほぼ全部送り、それ以外の荷物については必要度に応じて優先順位を付け、会社などが定める規定量や手当などを勘案して決めるのが普通
だ。

輸送手段については、現地に到着してすぐに必要なものは携帯荷物、 しばらくして落ち着いてから使うものは、貨物便(航空別送荷物、船舶荷物)とするのが一般的である。

到着後、日本かい急いで送ってほしいものができたようなときは国際郵便小包(航空便)を利用するのもいい。

現地に持って行く主な荷物を整理すると、以下のようになる。

�@家電製品

電圧や周波数、プラグの形状などは国によって異なる。変圧器を使えば、それまで日本で使用していた家電製品がそのまま使える場合もあるが、テレビ、ラジオ、ビデオ機器などは放送様式や周波数の違いなどで使えない場合もある。

このため海外へ引っ越す場合は、せっかく持つていっても使えなかったということがないように、渡航先の電気事情をよく調べ、そのうえで現地でも使えるものだけを持っていくようにしよう。変圧器は家電量販店などで購入できる。

ちなみに各国の電圧と周波数を見ると、ホンコン:220V/50Hz、シンガポール:230V/50Hz、アメリカ:120V/60Hz、イギリス:240V/50比、 ドイツ:220V//5011z、などとなっている。

�A台所用品・食器・衣類。日用品・化粧品・靴

いつも使い慣れたものを持参し、足りないものを現地で揃えるのが基本。下着類やワイシャツなどは、好みやサイズや値段の違いなどから、海外では気に入ったものを購入しづらい。着慣れたものをなるべく多めに持っていくようにしたい。

特に靴は、男女とも小さいサイズを入手しにくいので、手持ちのものは全部持つていくようにしよう。またアレルギー体質などで特定の洗剤や化粧品が欠かせない人は、いつも使っている製品をできるだけ多く用意するといいだろう。

�B医薬品

病院などで投薬中の薬がある場合は、医者に英文の処方箋をもらって、必ず一緒に持参すること。また前にも述べたが、風邪薬や胃薬、鎮痛剤などの常備薬のほか、ガーゼ、マスク、絆創膏などの衛生用品も少し多めに持っていった方がいい。

日本に残す荷物の取り扱いについては、一般に次のような方法が考えられる。

�@実家や親戚に預ける。

�A一般の倉庫に預ける。

�B トランクルームに預ける。

荷物の中身や預け入れの費用などをいろいろな角度から検討して最良の方法を選ぶようにしたい。

不用品の処分は、国内の引っ越しと同じ。一般的には粗大ゴミとして捨てるか、売却も含めてリサイクルを考えるか、のいずれかだろう。お金を出して粗大ゴミとして捨てるより、できれば再利用を考えたい。

�@粗大ゴミに出す

市区町村の担当窓口に申し込む。収集日は限られるので、捨てるものが決まったら、早めに申し込むようにしよう。

�A リサイクルを考える

友人にタダであげる、リサイクルショップを利用して売却する、自治体のリサイクル事業を利用する、などの方法がある。