ご近所なら500〜1000円程度で考える
旧居の貸し主や近隣への挨拶も人事だが、新居の貸し主や近隣への挨拶はもっと人事。新しい生活が楽しくなるかどうかがかかっていると言っても過言ではない。
引っ越しの挨拶は、引っ越し当日、遅くとも引っ越しの翌日までにはすませるのがマナー。このため挨拶に持参する品は前日までに用意しておくのが普通だ。
金額的には、新居のご近所には500〜 1000円程度、貸し主には1000〜 2000円程度というのが一つの目安。相手にあまり負担を感じさせない程度のモノを持参するのがポイントだ。
一般的にはタオルや石鹸などの実用品、クッキーやお茶など日持ちのする食品類などがよく利用される。図書券、ビール券、入浴剤などを持参するケースもある。
もっとも転勤族の多い団地などでは春や秋の異動シーズンともなると挨拶の品が重なって持て余すこともあるとか。
「似たようなタオルのセットを3つも4つももらうくらいなら、ウェットティッシュのような消耗品の方がうれしい」(団地主婦35歳)という意見には納得してしまう。
相手に自分を知ってもらうには地元の名産を手土産にするといい。
たとえば山形から東京に転勤で引っ越すない、引っ越当日か翌日に新居に届くように、出発前に名産のさくらんぼを宅配便で手配しておく。到着したらこれを小分けして、少しずつ貸し主やご近所に配る。これなら一発で覚えてもらえる。
もっともそれほど深いコミュニケーションを望まないならありきたりなモノを持参するのが無難である。