何をどこで買い、どこに届けてもらうか
ここでは「新たに購入が必要なモノ」についてきちんと確認し、リストアップするとともに、その手配をどうすればいいか、という点について考えてみることにする。
一般的に引っ越しを機に買い替えたり新たに購入するケースが多いのは次のようなモノである。
@エアコン
たとえ|ゴ「旧居にはエアコンが2台備え付けてあったが、新居には1台しかない」といったケースだ。
エアコンがまったく付いていない、付いてはいるが必要台数ない、あるいは旧居で使っていた自分のエアコンが設置できない、といった場合も新たに買わないといけない。
物件によっては室外機を設置する場所がないなどの理由で窓枠型のエアコン(クーラー)しか付けられないケースもある。貸し主の了解を得ずに室外機を壁に付けたりするとトラブルは必至。事前の確認が不可欠だ。
エアコンは取り付け工事が必要だから、購入に当たってはそのための日程調整も忘れずに。もっとも真夏や真冬の引っ越しでなければ、引っ越してすぐに付ける必要もない。落ち着いてからゆっくり考えればいい。
Aガス器具
都市ガスは全国で13種類ある。転居先のガスの種類によつては手持ちの器具が使えない場合がある。前もって確認し、使えない場合はガスの種類に合わせて調整してもらうか、思い切って買い替える。
また「旧居はシステムキッチンでガスレンジが付いていたが、新居は普通のキッチンでガスレンジが付いていないJといつた場合は、新たにガスレンジを買う必要がある。
Bカーテンやブラインド
窓枠の天地左右のサイズが旧居と違う場合は、新しいカーテンやブラインドが必要になる。既製品でよければ買ってきた日に付くが、サイズに合わせて注文する場合は時間がかかる。そのへんのことも頭に入れておこう。
またマンション・アパートなどの集合住宅の場合、両隣に住戸が接している中の部屋から、片方しか住戸に接していない角部屋に引っ越すと、外壁に出窓などがあって窓の数が増えるケースが多い。この場合も必要に応じてカーテンやブラインドを用意しないといけない。
Cカーベット類
部屋のサイズなどによっては旧居で使用していたカーペットやラグマットなどが使えない場合がある。下見の際によくチェックしておこう。
近頃のマンション・アパートなどの集合住宅では、洋室と言えば、フローリングだが、その多くは防音性能が低い。ひどい物件に当たってしまうと、上の階の部屋の「ドスン、 ドスンJと歩く音や、イスやテーブルを「ギーギー」引ききずる音などに昼夜を問わず悩まされるハメになる。
2階以上でフローリングの部屋に住む場合は、階下の居住者のことを考えて、なるべくフローリングの上にカーペットやラグマットなどを敷いて、防音に努めるようにした方がいい。
D各種延長コード
コンセント、テレビアンテナ、電話などの引き込み線の位置によっては、延長コードを用意しないと自分の考えているような家具の配置ができない場合がある。
小さいテレビなら移動も簡単だから、「とりあえずここでいいや」と仮の配置をすることもできるが、29インチとか35インチといった大型のテレビはそうはいかない。テレビの台だってデカくて重いから、できれば一発で配置を決め、三度と動かしたくない。
引っ越したその日から予定の配置でテレビやオーデイオなどを楽しむには、下見の段階で延長コードが必要かどうかチェックしておき、あらかじめ買っておくことである。
E便座カバー
言うまでもないが、U型と0型があり、 タイプが違うと旧居の便座カバーは使えない。夏ならいいが、冬はおしりが冷えてかなわない。必要なら引っ越し前に購入しておいた方がいい。
F家具類
「新居のサイズに合わない」、あるいは「古くなったので引っ越しを機に買い替える」−。こういった場合は早めに決断し、その処分方法(粗大ゴミに出すのか、リサイクルを考えるのか等)を検討しないといけない。
G収納グッズ
旧居に比べて収納スペースが少ない場合などは収納ボックス、突っ張り棒などの収納グッズの購入を検討しよう。
各種延長コードや便座カバーなどの小物は小さくてジャマにならないし、引っ越してすぐに使うものだから、引っ越し前に買って手元に確保しておいた方がいい。
しかしエアコンやカーペット、家具など小物以外のものは、引っ越し前に買って旧居に届けてもらってもデカクてジャマだし、何より引っ越し荷物を増やすだけだ。
そこで、小物以外のものについては基本的に次のように考えるといい。
近場の引っ越しなら引っ越し前に旧居の地元で購入し、引っ越し後に新居へ届けてもらう。長中距離の引っ越しでは配送料やガスの種類などを考慮して引っ越し後に転居先で購入し、新居に届けてもらう。
これがベストである。