自分の身は自分で守る
海外で日本人が狙われるケースが増えている。日本の安全感覚をそのまま現地に持ち込むのは極めて危険である。「自分の身は自分で守る」。そんな強い危機管理意識が必要だ。
個人でできる危機管理対策をまとめておく。
@現地を知る
現地がどんなところなのか、事前の下調べは必須。ガイドブックや専門書に加え、できれば現地の新聞や雑誌にも目を通しておきたい。風俗、習慣、宗教上の制約などについても勉強しておくこと。日本では当たり前の言動が、思わぬ反感をかうことがある。現地を知る知人がいれば、必ず話を聞いておこう。
A 目立たない
犯罪者やテロリストは目立つ人間を狙う。必要以上に派手な身なりや行動は厳に慎む。現地であまり見かけない高級車などに乗るのも危険。また公共の場で現地の悪口を言ったり、政治、社会、文化、宗教などについて批半」するのもタブー。注意しよう。
B行動を予知されない
日常行動(通勤、通学、買い物、娯楽など)をパターン化すると標的になりやすい。移動のルートや時間を変えるなどして他人から行動を予知されないようにしよう。
C用心を怠らない
現地に慣れると、つい気が緩む。一人歩きや夜の外出は極力避け、レストランなどでは荷物をイスの背に掛けたリテーブルの上に置いたままにしない。
また走行中の車の中からひつたくられたり路地へ連れ込まれたりしないように、歩道は真ん中を歩こう。咄嵯の事態に周囲の人と意思疎通をはかるには語学力アップも必須である。