不要なモノは思い切って処分する
新居の下見をして家具のレイアウトを検討すると不要なモノが見えてくる。引越しは不要なモノを処分する絶好のチャンス。新居で使わないモノ、要らないモノは、この機会に思い切って処分してしまおう。
小物はいつでも捨てられるが、机やタンス、ベッドなどの大物は粗大ゴミの扱いになるため、普通ゴミの収集日にゴミ集積場に出しても清掃車は持って行ってくれない。
粗大ゴミとは、一般に規格化されたゴミ容器に入らない(目安として長さが30cm四方を超えるもの)耐久消費財を中心とした大型ゴミを言う。
相大ゴミを捨てる場合は、各市区町村の担当窓口に申し込んで取りにきてもいう必要がある。粗大ゴミの回収は、各自治体によって月1回とか2回というように決まっている。捨てるものが決まったら、早めに収集日を確認し、申し込むようにしよう。
回収は基本的に有料なので(無料のところもある)、申し込みのときに料金や支払い方法について確認すること。たとえば、東京23区などでは、事前に所定の料金分の粗大ゴミ処理券(シール)をコンビニやスーパーなどで購人し、それを廃棄する粗大ゴミに貼付して回収日に出す、という方式がとられている。
なお、分解すれば小さくできるものについては、粗大ゴミではなく普通ゴミで出せる場合がある。
引っ越しは何かと物入り。無駄な出費を防ぐためにも、「これなら分解できそうJというものについては、一度、各市区町村の担当窓口に問い合わせてみるといいだろう。
普通ゴミに出せない大きなものなら、何でも粗大ゴミとして回収してもらえるのかというと、そうではない。次の3つについては、それぞれ別の処理が必要になる。
@テレビ(ブラウン管式)、エアコン、冷蔵庫、洗濯機
家電リサイクル法対象の「テレビ(ブラウン管式)」「エアコン」「冷蔵庫」「洗濯機」の4品日については次のように処理する。
1 買い替えまたは不要になり処分する場合
買い替える店、または買った店に処分を依頼する。
2 買つた店が遠隔地にある、または不明な場合
各市区町村の担当窓ロヘ処分を依頼する。
3 指定引取場所に直接持ち込む
各メーカーは、松下、東芝を中心とする「Aグループ」と、三洋、ソニー、シャープ、日立、三菱を中心とする「Bグループ」の2つの企業群に分かれ、全国各地に指定引取場所を設置している。ここに直接持ち込み、処分を依頼する。指定引取場所についてはメーカーに問い合わせれば教えてくれる。
家電4品目の処分には費用として「リサイクル料金+収集・運搬料金」がかかる。リサイクル料金はメーカーごとに、収集・運搬料金は販売店ごとに異なるので、処分を依頼するときに必ず確認すること。大手メーカーのリサイクル料金は、テレビ2700円、エアコン3500円、冷蔵庫4600円、洗濯機2400円というケースが多い(一部異なる場合がある)。
Aパソコン
2003年10月1日以降、資源有効利用促進法の施行によリパソコンをゴミとして出せなくなった。
パソコンを処分するには、メーカーに回収を申し込み、指定場所に郵便局を通して送る。発送は郵便局へ直接持ち込むか、自宅戸口での回収を郵便局に依頼する。
費用は、デスクトップパソコン本体、ノートパソコン、液晶ディスプレイ、液晶デイスプレイー体型パソコンが各3000円、プラウン管型デイスプレイ、ブラウン管型デイスプレイー体型パソコンが各4000円。
B適正な処理が困難なもの
自動車、バイク、ピアノ、消火器、耐火金庫、バッテリー、タイヤなどは各市区町村での適正な廃棄処理が困難なため、次の方法で処分する。
1.販売店に処分を依頼する。
2.販売店が不明などで処分できない場合は、各市区町村の担当窓口に相談し、適切な処理業者を紹介してもらう。
「ゴミにするのは忍びないJという場合は、引き取り手を探すことを考えよう。
@ タダであげる
友人知人などに声をかけ、タダであげる。モノによつては引き取り手が現れる可能性は大。あるいは自宅の前に「ご自由にお持ち下さいJの張り紙をしておき、見知らぬ誰かに利用してもらうのも一つの方法だ。
A公共のリサイクル事業を活用する
最近はリサイクル事業を推進している自治体が多い。広報紙などに「あげますJなどの不要品情報コーナーを設けているケースも目に付く。また不要品を預かって展示販売したり、コンピユーターで不要品|の情報交換の仲立ちをしている自治体もある。いずれにしろ自治体に相談すれば、いろいろなリサイクルの方法や、リサイクル活動を行つているグループなどを教えてくれる。 一度問い合わせてみるといいかもしれない。
なお、いずれの方法で処分するにしても、引き取り、運送などで相当の時間を見ておかなければならないので、早めに手配する必要がある。
B売却する
自分にとっては用のないガラクタも、中古市場では思わぬ値打ちがあるかもしれない。処分を考えている不用品があるなし、思い切って売ることを考えるのも手だ。
手持ちの不用品を売る方法としては次のようなものがある。
1 リサイクルショップ
本、雑誌、CD、レコード、ビデオ、ゲーム、パソコン、カメラなどは、それぞれ街の専門の中古シヨップを利用するのが一番手っ取り早い。
本やCDなどは状態がよければ、定価の20〜 30%程度で買い取ってくれる。パソコンはモデルチェンジが早く、古いモデルの市場性は低い。売却する場合、ハードデイスクのデータは必ずバックアップをとり、消去してから持ち込むこと。カメラはレンズにキズやくもりがあると買い叩かれる。
家電、プランド品、時計、宝石などは総合リサイクルショップヘ。家電は購入後5年以上経過していると買い取ってくれない場合がある。またベッド、健康器具、美容器具などは基本的に買い取ってくれない。家電、パソコンなどは「保証書・取扱説明書」、プランド品、時計、宝石などは「箱・保証書・鑑定書・鑑別書」が揃っていた方がいい。
2 フリーマーケット
お祭り気分で売りたいなら、フリーマーケット(フリマ)がお勧め。フリマに出店するには主催団体の許可が必要なので、必ず事前に申し込むこと。出店料金は主催団体によつて違う。
一般に町会のお祭りや自治体主催のフリマは出店料が安い。
3 金券シヨップ
図書券、文具券、テレフォンカードなど不要な金券があるなら、金券シヨップに持ち込み現金化するといい。デパートなどの商品券なら額面の90〜 96%、旅行券なら90〜 93%程度で買い取ってくれる。もらいものなら買取価格がそのまま収益になる。
4 ネットオークシ∃ン
ー般的にネットオークションには、リサイクルショップに持っていくよりも若干高く売れることが多い、リサイクルショップでは売れない物が売れる、といつた利点がある。
ネットオークションで売るには、YahoO!オークション、BIDDERS、楽天フリマ、WANTEDオークションなどのオークションサイトヘ登録し、所定の出品・販売ルールに従い、取引する。詳しくは各オークションサイトで確認のこと。
5 質屋
質屋はお金を貸すだけでなく、不用品の買取にも応じている。
扱うのは貴金属、ブランド品、AV機器、カメラ、有名絵画など小さくても価値があるモノ。
家具や家電などのかさ張るものやノンブランド品は基本的に対象外だ。
持参した品はすぐに査定され、金額に納得すれば、その場で代金が現金で支払われる。
なお、引っ越し業者によっては不用品の処分に応じてくれるところもある。有料か無料かも含めて、見積もりのときに相談してみるといいだろう。